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天ぷらパーティー!!やっちゃいました(^^)

こんにちは、「訪問看護ステーション コネクトひらかた」です。

 

つい先日、当事業所をご利用されている方のお宅で、天ぷらパーティーをやっちゃいました!!

一見、「どーゆーこと??」となられる方もおられるかと思いますので、順を追って説明していきますね。

※写真は、ご本人、ご家族のご了承を得たうえで公開させて頂いております。

 

重度な病気を患っているSK様。入退院を繰り返しながら、懸命に病気と向き合い生活されておられます。

月の半分は病院で過ごされることも多いのですが、ご自宅に帰られている間、関わらせて頂くようになったのは半年前。

 

介入させて頂いた当初のご本人は、長期の安静療養そして過酷な治療で、身体的、精神的にも困憊されておられるご様子でした。それは、近くで寄り添う奥様も…。

 

病状の変化に対して気の抜けない状況の継続、安静療養中に落ちてしまった体力での生活そして介護。ご家族だけでは外出もままならない現実はお二人の生活を狭い空間に止め、さらなる不安を煽ります。

私たちのお仕事は、このような状況に陥った方を負の連鎖から解放し、少しでも安心して生活してもらえるように、そして少しでも前を向いて進めるように支援していくことです。

 

この方の場合、「外出ができる。口から食事が摂れる。」ということを目標に、在宅チームを結成。当事業所から選抜された専門職は、看護師、理学療法士、言語聴覚士。

 

生活が狭小化されていると、人間誰しも精神的に自信が持てなくなってきます。現状の体力、介護力、そして住環境面に配慮し、多職種の評価とご本人、ご家族の努力の結果、玄関先まで出れるようになったことは、次のステップにつながる自信につながったのではないでしょうか。

 

 

そこですかさず提案が入ります。「何か食べたいものないですか??」

逆流性食道炎と過去に誤嚥性肺炎、呼吸器疾患の既往もあり、経口摂取を控えられていたSK様。誰しもが口から好きなものを食べるのは難しいかと諦めかけていたところにこの質問。驚かれたでしょうね。しかし、ご本人も負けじと「天ぷら」と返答。

正直「なかなか食べにくそうなものをチョイスしましたね」と、ウチのスタッフは思ったことでしょう。笑笑

 

それでもやり切りました!!

言語聴覚士による嚥下の評価と機能訓練。環境設定では福祉用具専門相談員も。主治医も巻き込んで、ケアマネさんには不安を与えて…笑笑

ご本人、ご家族を中心にチーム一丸となって!!

 

結果としては大成功!!

今では、食べられる物(食べたいと訴えられる物)も増えてきています。外出意欲も出てこられています。

今回の一件を通して、SK様、そして奥様には本当に感謝しています。きっと、ウチのスタッフは訪問看護って仕事がずっと好きになったと思います。そして、現在関わっているほかのご利用者、これから関わるだろうご利用者にも、お節介なぐらい寄り添っていけるようになったと思います。

本当に貴重な経験をありがとうございました。

 

もうすぐ春です。桜が咲きますね。ウチのスタッフと花見に行ってやってくださいね。

 

代表取締役 前田信二郎